まず、言っておきます。

筆者は原発反対論者ではありません。

むしろ、平和に安定運用が可能であればガンガン稼働させてもいいと思っています。

そのことを忘れず以下を読んで貰えればこれ幸いです。

麻生によれば、近々日本でも戦争が起きる可能性があるらしい

麻生太郎が今の台湾情勢について「戦争が起きる可能性が十分に考えられる」と言ったわけです。(2022/08/31)

麻生は続けて「与那国島(沖縄県)にしても与論島(鹿児島県)にしても、台湾でドンパチ始まることになったら戦闘区域外とは言い切れない状況になる」

とも言っているワケですね。

これから中国が戦争を起こしたら、日本が巻き込まれる可能性は十分にあるということです。

(麻生の発言の記事アーカイブ)

実際、中国は2022年8月に、台湾付近で大規模軍事演習をやってます。

ロシアもウクライナに侵攻する前は、国境付近で同じことしてました。

その後何が起きたかは、皆さんご存じの通りでしょう。

ウクライナ戦争で原発は攻撃対象に

ロシアはウクライナの原発を攻め込んでいました。

欧州最大級の原発を攻撃して発生する甚大なリスクを超えてまで、攻撃の対象にしたのです。

「爆発すればチェルノブイリの10倍の被害」とウクライナ外相。ザポリージャ原発が「ロシア軍の発砲で火災発生」と報告 | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)

ロシアが原発を攻撃したNHK報道から引用します。

国際政治や核セキュリティーに詳しい一橋大学の秋山信将教授は「仮に意図的に原発を攻撃しているなら国際法に違反する極めて危険な行為で、ウクライナだけではなくヨーロッパ全土を放射性物質による汚染の危険にさらす行為だ」と指摘しました。

また原発を攻撃の対象にした場合のリスクについて「原子炉が直接攻撃されて破壊されるということになれば、核燃料が溶け落ちる『メルトダウン』を起こしたチェルノブイリ原発のような深刻な事故によって放射性物質が拡散する事態は避けられない」と述べました。

引用によれば、戦争によって原発メルトダウンが発生すると、チェルノブイリ事故のように放射性物質が拡散する事態になる可能性があるということです。

万が一、日本の原発が攻撃されて、チェルノブイリ原発のようなことになれば、何が起こるでしょう?

 

戦争により、チェルノブイリと同じ事が起きたら何が起きる?

未だにチェルノブイリ事故の影響は議論されていて、そのデータは玉石混交、真偽不明のものも多いのですが

確実な影響を一つあげるのであれば、子どもの癌です。

日本の環境省の挙げているデータによれば

チェルノブイリ原発事故では、爆発によって放射性物質が大量に飛び広がりました。その中で健康被害をもたらしたのは、主には放射性ヨウ素であったといわれています。
地上に降り注いだ放射性ヨウ素を吸入したり、食物連鎖によって汚染した野菜や牛乳、肉を食べた子供たちの中で、小児甲状腺がんが発症しました。特に、牛乳に含まれていたヨウ素131による内部被ばくに由来するところが大きかったといわれています。

とあります。

チェルノブイリ事故により飛散した放射性物質が子どもを殺したと言って良いでしょう。

ではその範囲はいかなものか?という話になると、これまた議論が多いのですが

この東洋経済の記事に習ってみましょう。

「1平方キロメートル当たり1キュリーを超える高濃度の汚染地域が、原発から300キロメートル以上の地域まで広がっている」

ということです。

とりあえず、チェルノブイリ級の事故だと、最低300キロメートルは固いというわけです。

単純比較はできないと思いますが、概算のためにここで原発の規模を出してみたいと思います。

ここでは原発の「出力」を規模と考えてみます。

さて、事故のあったチェルノブイリ原発の出力は100万kw(1,000MW)です。

日本の原発の出力はどのくらいでしょう?

日本の原子力発電所 – Wikipedia

ここから見てみると、大抵、80万kwオーバーですね。

柏崎刈羽原子力発電所では135.6万kw出るようです。(ちゃんと動けば頼もしいですね!)

かなり粗い計算ですが、日本の原発の規模は、ほぼ80万kwとしてみましょう。

とすると、チェルノブイリの80%の規模ですから

日本の原発が戦争によって攻撃されて爆発した際、その被害は中心地から240キロが範囲になると仮定しましょう。

(まぁ、単純にその半径になるとは言い切れませんが、ひとまず目安として考えてみます)

例として、戦争により島根原子力発電所が攻撃されて、チェルノブイリになったとき、240kmの範囲はどんな感じか見てみましょう。

島根原子力発電所から240km

被害範囲はこんな感じですね。

次は日本に原発がいくつあるか見てみましょう。

日本の原発所在地 – Google マイマップ

日本の原発マップ

これをみると、もし全ての原発が相手国に攻撃されて爆発したとしたら、北海道以外の地域は殆ど被災してしまいますね。

(全てというのはあり得ないとは思いますし、停止中の原発もあるので参考程度です)

ただ、もし戦争が現実になった場合

どの原発が攻撃されても、農業を始めとする多くの産業が広範囲に深刻かつ長期的なダメージを受けると思われます。(風評被害も含めての話です)

また、ロシアのように、まず都市付近(キーウ)を攻撃するなどは戦略として十分考えられます。

このことから、分かることは以下です。

戦争が起こる可能性があるなら、弱点を消しておけ

最近、ロシア軍は、ウクライナの原発を攻撃しました。

実際、運良く爆発しませんでしたが、専門家も言うように、攻撃された原発が爆発しないとは言い切れません

そして、日本の近くで中国が戦争を始めないとは言い切れません

もし麻生太郎が言ってることが当たれば、日本が戦争の標的になる可能性は十分にあるでしょう。

もし中国が戦争を始めたら、ロシアにならって日本の原発を攻撃しないとは言い切れません

戦争により原発がメルトダウンしたら、環境省の言ってるように「小児甲状腺がん」の増加が予測されます。

ただでさえ少ない日本の子どもが、もっと悲惨な状態になってしまいます。

ここでは触れませんでしたが、比較的短期の影響であるヨウ素131以外の他の放射性物質による長期的な影響も考えられます。

チェルノブイリでは半径30キロが立ち入り禁止に指定されました。

日本の宝である国土が、安全保障上の気の迷い(弱点をさらしておく蛮行)によって半永久的に損害を被ることは、避けなければなりません。

もし、戦争がはじまったとして、それに勝ったとしても、生まれてくる子ども達が苦しんで、使える土地が失われてしまえば、日本という国はまともに存続できないでしょう。

よって、原発は安全に利用できるようになるまで、機能を停止しておく方が賢明だと思います。

これは、他のエネルギー政策や、核兵器開発の土壌を残しておく戦略よりも、優先される事でしょう。

もし日本が有事に備えて、核兵器を持つ戦略を取ろうとしても、稼働中の原発を残してそれらを開発するのは悪手でしょう。

日本の土地面積や、自然環境(地震の頻発)、周辺環境(中国、ロシア)に対して、原発が多すぎるのです。

今は「周辺で戦争が発生し、巻き込まれるかもしれない」という状況です。

第一に優先されるべき安全保障の観点から、まずは稼働原発を縮小していく戦略をとるべきと考えます。

周辺の安全性が十分に確認されてから、原発は稼働させるべきでしょう。

エネルギー不足が懸念されるのであれば、ロシアが余らせている天然ガスを買い付けて、火力発電を増産するなどが考えられます。

日本にも、その辺の「外交的したたかさ」が無いとダメだと思います。

例えば、ドイツは戦争が始まってからも、天然ガスをロシアから輸入してます。

日本も、西側と足並みを合わせて、ロシアに経済制裁するのはまぁ仕方が無いと思います。

筆者も、ロシアの侵攻はまったく支持できません。

しかし、日本にとっての脅威は、どちらかと言えば、14億人もいる中国の方がリスクなのです。

よって、日本政府は、世界情勢よりまずは日本の安全保障を考えて行動して貰いたいところです。

 

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